2019年09月06日

建替えとリフォームどちらが得か?

自宅が古くなってきていろんな問題が発生し始めると、これからの人生を楽しく過ごすために古い家をどうするかが、悩みどころですね。建替えるか、リフォームするか、あなたはどちらを選びますか? それを判断する手助けになるように、それぞれの特徴を比較して説明しましょう。

建替えとリフォームどちらが得か?

建替えか、リフォームか、住み替えか

今の住まいを改善しようとする場合、3つの選択肢があります。建替え(新築)、リフォーム、住み替え、それぞれのメリット(○)とデメリット(▲)を見てみましょう。

建替え(新築)

○  耐震性や耐久性において信頼性の高い建物をつくれます。

○  一から建て直すので、理想の間取りと最新の設備で、生活環境を抜本的に改善できます。

▲法的制限により今より狭い建物しか建てられない場合もあるなど、すべてが良くなるとは限りません。

▲解体費用、新築費用、固定資産税など、かなりの費用が掛かります。

▲仮住まいを借りて、2回引っ越すことが必要になります。

リフォーム

○  自分がかけられる予算に合わせたレベルで住まいを改善できます。

○  今の住まいのいいところは残して問題点のみを改善するので、失敗がおきにくいです。

○  部分的なリフォームであれば、住みながら工事を進めることもできます。

▲古家の雨漏りなどをその都度修繕していき、結果として多額の累計費用がかかってしまう場合もあります。

▲耐震性や耐久性を新築並みに高めようとすると、仮住まいも必要になるし、建替えと同等の費用がかかることもあります。

住み替え

○駅近の土地やマンション、郷里など、これからの人生をより楽しめる場所に引っ越すことができます。

▲今の家を売った費用を新居の購入費に充てる場合、物価変動が大きい時期だと、売ってから買うか、買ってから売るかで、悩ましい問題が生じます。

なぜ日本の家の寿命は短いのか?

日本の家の平均寿命は、統計データによると、約30年と言われています。欧米諸国の家の平均寿命が100年近いのに対して、きわめて短いのです。

日本の住宅の寿命が短い理由は4つあります。その4つの理由それぞれに対して、新築派の人(N)とリフォーム派の人(R)がどう考えるかをみてみましょう。

1.湿潤な気候なので住宅の構造材の木は腐りやすい。

N→新しい家の方が安心感がある。日本には割り箸の使い捨ての文化がある。

R→ものを大切にして長持ちさせるのが、日本の大切な伝統である。

2.日本人のライフスタイルが大きく変化している。(和室続き間→個室重視→そして今は)

N→これからの家は、圧倒的に広くて開放的なリビングのある家でなくちゃ。

R→今までの住まいを生活スタイルの変化に応じて少し変えるくらいがちょうどいい。

3.住まいの快適性を求めると、断熱性・気密性の高い家が必要になる。

N→今までの日本の住宅は断熱性が低すぎた。温度差の無い家に住めば快適に暮らせる。

R→寒いのは嫌だが、家にいても四季の感性を少しは感じられる住まいの方がいい。

4.建築基準法の改正により耐震基準がどんどん厳しくなってきた。

N→地震が怖いので、少しでも耐震性の高い家にしたい。

R→地震はいつ来るかわからない。建替えても大地震で倒壊しない保証をしてくれるわけではない。

建替えとリフォームの費用の比較

建替えにかかる費用は、すべてを含めると坪あたり50万円くらいからで、いろいろこだわると坪あたり100万円以上になる場合もあります。一方、リフォームにかかる費用は、どこまで工事をするかにより、数万円から建替えと同等金額レベルまでさまざまです。設備や内装の全面リニューアルと耐震補強をする場合は、坪あたり30万円くらいからが目安になります。

建て替えとリフォームとどちらの方がコストパフォーマンスがいいかについては、一般論としての正解はなくて、建物の状態や住む人のライフスタイルによって異なります。専門家に相談してみるのがいいでしょう。ただし、ハウスメーカーに行けば建て替えを勧められるし、リフォーム会社に行けばリフォームを勧められることになりがちです。そこで、ハウスクエア横浜 新築・リフォーム相談室では、建替えかリフォームかについて中立的な立場から、住まいづくりの相談対応をしています。

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