2019年08月23日

二世帯住宅で考えておくべきこと

親世帯と子世帯が一緒に暮らせば、生活面でも経済面でも、いいことがいっぱいあるのが二世帯住宅です。でも、二世帯住宅を建てたあとに困った状況が発生してしまうこともあります。新築やリフォームで二世帯住宅をつくるときに何に注意すべきなのかについて説明します。

二世帯

さまざまな二世帯の家族形態

二世帯住宅は別々の世帯が同じ家に住むことです。一般的には親世帯と子世帯の同居ですが、三世帯住宅も含めて、さまざまな家族の組み合わせがあります。
たとえば、次のような家族形態の組合せがあります。

二世帯

親世帯    + 子世帯
祖父母世帯 + 孫世帯
親世帯    + 子(シングル)

三世帯

祖父母世帯 + 子世帯    + 孫世帯
親世帯    + 子A世帯   + 子B世帯
子世帯    + 夫の親    + 妻の親

二世帯住宅の3つのタイプ

2つの家族がひとつの家で暮らすのが二世帯住宅。ひと口に二世帯住宅と言っても、大きく分けて3つのタイプがあります。

①    完全分離型

住まいを完全に分離して、各世帯が独立した生活空間を持つ。
玄関をはじめ、世帯ごとの生活空間すべてを分離したスタイルです。
マンションの隣接住戸に住むのに近い。 将来的に半分を賃貸住宅にすることも可能です。

②    一部共有型

玄関、キッチン・リビング・浴室の一部を共有して暮らす。
逆に言えば、キッチンや浴室などの一部を各世帯で別々に設ける住まいです。
何を共有して何を分離するかについては、さまざまなパターンがあります。

③     同居型

 リビングやキッチンなどの基本的な生活空間はすべてを2家族が共有し、一緒に暮らす。
3世代がひとつの世帯として、大家族で住まうスタイルです。

二世帯住宅のいいことと注意点

<いいこと>

二世帯住宅で暮らすと、一般的に、次のようないいことがあります。

  • 大家族ならではのにぎやかさ
  • 留守番の人がいることが多い安心感
  • 子育てや家事を助け合える
  • 年寄りと暮らすことで、子供たちに思いやりの気持ちが生まれる。
  • 共有部分を多くすると、建築費用を抑えられる。
  • 将来の相続税対策

 <注意した方がいい点>

一方で、二世帯住宅で暮らすと、一般的に次のことが問題になり、誰かがストレスをため込むことになることがありますので、注意しましょう。

 

  • 生活習慣の違いがストレスになることがある。殊に、嫁姑の関係に要注意。
  • 一緒に住むことで、二世帯間の生活時間や価値観の違いが顕わになる。
  • 同居しない方の親や兄弟との関係に配慮が必要。
  • 義理の両親が要介護状態になると、介護の主力として期待されてしまう。


二世帯住宅でみんなが楽しく暮らすために気を付けること

二世帯住宅で暮らそうとするときは、家族全員のそれぞれの気持ちに配慮して、また、将来起こりうるさまざまな可能性を考えたうえで、最適なプランをつくることが大切です。そのための具体的な注意ポイントは次のようなことです。

大家族主義が大前提

二世帯住宅にする以上、多世代で助け合って生きていくことが、当然の大前提です。もしそれを望まないなら、二世帯住宅は止めるべきでしょう。

年配者ファースト

年配者に配慮のない二世帯住宅は、あとあとしっくりいかないことが多いものです。家で長い時間過ごす年配者の部屋は、なるべくいい場所にしたいものです。殊に両親の家を建て替える場合は、両親の住みやすさを最優先する配慮が必要でしょう。

裏動線を確保しておく

二世帯の生活時間帯が異なる場合は、裏動線を確保して生活動線が交わらないで暮らせるようにしておく方がいいでしょう。

音に配慮する

戸建ての建物は、2階の音がどうしても1階に伝わります。音に神経質な家族がいる場合は、音の問題に配慮して、間取りプランをつくりましょう。

未来のさまざまな可能性を想定しておく

将来的に家族が入れ替わることもありえます。その場合も想定して、あとでリフォームできるように、なるべくフレキシブルにしておくといいでしょう。

以上に二世帯住宅の一般的な注意点を記しましたが、家づくりを進めるにあたって注意すべきポイントは、一緒に暮らす家族の形態や性格によりさまざまです。二世帯住宅計画のより具体的な進め方については、ハウスクエア横浜 新築・リフォーム相談室で、ご相談ください。


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