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セミナーレポート
「間取りで決まる 満足の家づくり」

2006年6月3日 講師:木村 真理子

 家を建てるときにこだわるのは、外観もさることながら、部屋の間取りも重要なポイントです。セミナー会場はほぼ満員で、間取りに対する関心の高さがうかがえました。
 今回は、時の流れや人の関係をも考えて「間を取る」、空間・時間・人間(じんかん)・を考慮した間取り、ということで、女性らしい細やかな心遣いの家づくりを提唱し、実践されている建築家の木村真理子氏に、住み心地のいい家の間取りとは何かをお話しいただきました。

 

■間取りで重要な9つのポイント
 間取りを考える上で大切なポイントは、1.配置、2.ゾーニング、3.日照・採光、4.通風・換気、5.動線、6.収納、7.移動空間(階段、廊下など)の有効利用、8.緩衝空間(吹き抜け、縁側、玄関風除室など)の効果的利用、そして9.フレキシビリティです。
 「配置」は、周辺環境を考えた外の景色の取り入れ方、例えば、公園の緑を防犯と外からの視線をさえぎってどう効果的に入れるか、などを考えることです。「ゾーニング」は、家族構成を考えた空間配置になっているかが問題になります。

■家内環境を整える
 「日照・採光」「通風・換気」のポイントは、家全体で考えてバランスよく家内環境を整えることが必要です。一般的に台所・ダイニングは1日の始まりを迎えるところなので朝明るい東向きの方がいいですし、寝室は夜しか使わないので日当たりは大して気にしなくてもいいでしょう。最近の家は気密性が高いので夏場の直射日光は避けるべきで、軒や庇はもちろん、つる性の植物を窓の近くにはわせたり庭木を利用したりして外からの熱を遮断することも必要です。また家の温度が一定になるように、家全体の空気の動きを考えることが大切だと思います。

■動線には種類がある
 「動線」のポイントの例にご紹介したいのは、車椅子の生活をされているお母様のいらっしゃる二世帯住宅です。家事・来客・トイレ・お風呂など、動線の種類を考えた使い勝手のよい配置にしました。他人が常に出入りすることで他の家族にストレスを生まないよう、お母様の介護に通うヘルパーさんの動線も考えました。

■空間を上手に使う
 物がたくさんある家は、「収納」にも工夫が要ります。何でも入る納戸と、常時出し入れをするものの収納との組み合わせで、物の出し入れをしやすくしましょう。「移動空間」「緩衝空間」をうまく利用すると、人との距離や関係、空気の質をコントロールできます。

■暮らしを支える要素のバランスが大切
 9つ目の「フレキシビリティ」は、家族構成の変化や家電などの設備の変化も見据えた家づくりができているか、がポイントです。
最後に、自分らしくのびやかに暮らせるように、優先順位を決めて建てること、また家も町の一部ですから、町並みに馴染んでいるかどうかを考慮して建てるのも大切なことです。
良くも悪くも、住まいは人を映す鏡です。

木村真理子(きむら まりこ)
木村真理子(きむら まりこ) 木村建築研究室主宰、一級建築士。

愛知県出身。中部工業大学建築学科卒業。(有)村田靖夫建築研究室などを経て、 1985年木村建築研究室を開室。女性建築技術者の会、NPO町田すまいの会などに所属。 町田市社会教育委員、町田市住宅改修アドバイザーなどで地域の活動にも携わっている。



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