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「スッキリ快適に暮らす!適量適所の収納計画」

2010年10月23日 講師:秡川 寿美礼

  今回のセミナーはリフォームプランナーの秡川寿美礼さんをお迎えして、収納の考え方と方法についてお話していただきました。

■収納に対する考え方は、人さまざま

 私は、個人宅のインテリアリフォームの相談を長年に渡り受けてきました。そのなかで、いちばん多いテーマが、収納に関することです。就寝前の読書が何より至福の時なのでベッドルームの壁をすべて本棚にしたいという方や、これからは持ち物を最小限にして、その分生活スペースを広くするためのリフォームをしたいという方など、さまざまな方がいらっしゃいます。

■収納の悩みから分かる、3つの「収納の基本」

 収納に関する悩みのある方はとても多いです。人によって収納したい物の内容や量はさまざまですが、収納の悩みは、大きく3つに分けることができます。その悩みには、それぞれの共通の原因があり、共通の解決方法があるのです。
 一つ目は「部屋が片付かない」という悩みです。新築の家のウォークインクローゼットをリフォームしたことがあるのですが、こちらのお宅は新築にも関わらず、はじめから収納の量が足りていなかったのです。リビングにまで溢れていた洋服のために、ハンガーポールを二段にするなど、物の量に合わせて収納を増やしました。部屋が片付かないのは、収納量が原因です。ですから「適量の収納」を用意することで、解決します。
 二つ目の悩みは「物が行方不明」になるということです。家の中でしょっちゅう何か探している方、いらっしゃいませんか? これは、収納場所が不適切なことによります。例えば、出掛けにバッグにさっと入れたいハンカチやティッシュは玄関に置くなど、行動や作業の流れをもう一度考えて、「適所の収納」にすることで解決します。
 三つ目は「物が取り出しづらい」という悩みです。これは収納設計に問題があります。私は収納方法を、物を取り出す作業によって3つに分類しています。オープンな本棚などすぐに物を取り出せることをワンアクション、引き出しまたは扉を開けて物を取り出すことをツーアクション、引き出しと扉の両方を開けて物を取り出すことをスリーアクションと呼びます。既存の押し入れを利用して収納をつくる場合などにはスリーアクションにならざるを得ない場合もありますが、原則としてツーアクションの収納をお勧めします。

■ニーズに合わせて選びたい、収納家具の種類

 収納家具には置き家具、システム家具、造作家具の3つの種類があります。
 まず置き家具は、必要に応じて買い足せることがメリットですが、一方でデッドスペースができやすいというデメリットがあります。
 次にシステム家具は、デザインが統一されていてデッドスペースがあまりないなどのいい面がありますが、セミオーダーになるので価格が高めです。また見積もりを取る必要があるので、納品まで時間が掛かることもあります。
 最後に造作家具ですが、これはいわばオーダー家具です。材料、色、パーツは選択幅が広いですし、機能についても相談しながら決めていくことができます。ただ、定価がないため見積もりをしてもらうことになりますし、材料費だけでなくデザイン料も必要になります。
 それぞれのメリットを生かしながら組み合わせて考えるのがいいと思います。

■まずは自分の持ち物の量を把握しましょう

 たとえば、リフォームの依頼主から「ここに収納を3つ作って欲しい」というようなリクエストをいただくことがあります。しかし、よくよくお話を伺うと、3つでは足りないことがわかったり、逆に3つも必要ではないことが判明したりすることもあります。
 収納計画を立てる時は、適量を適所に収納できるようにすることが大切です。そのために、私は、収納のご相談を受けた時、まず持ち物リストを作成していただくことにしています。みなさん、ご自分の書籍、CD、食器、衣類、おもちゃなど家の中にどのくらいの物があるかご存じでしょうか? 収納スペースが広ければいいわけではなく、住まいの面積は限られていますから、収納の面積を広くとれば、食事を楽しんだり寛いだり眠ったりする生活スペースが狭くなるのは当然です。
 新築やリフォームなど、プロに依頼をする時は、こういう収納をつくって欲しいと言うのではなく、物の種類や量、趣味や暮らし方の希望、解決したい問題などを話してみてください。きっと、家族が快適に過ごせる生活スペースと、暮らしやすい住まいにするために必要な収納スペースを、提案してくれるはずです。

秡川 寿美礼(はらいかわ すみれ)
秡川 寿美礼(はらいかわ すみれ) リフォームプランナー

個人邸のリフォームやインテリアコーディネートのほか、インテリア商品の開発に携わる。
(有)エル・エル・プランニング代表



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