「狭い・使いにくいを解消!キッチン・バス・トイレアイデアリフォーム」 | ハウスクエア横浜
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セミナーレポート
「狭い・使いにくいを解消!キッチン・バス・トイレアイデアリフォーム」

2011年6月12日 講師:奥村 公子

 家の中でも特にトイレ・バス・キッチンといった水回りについて、インテリアコーディネーターとしての視点も加えながら、ライフステージを考えた上でのリフォームのポイントなどをお話しいただきました。

Ⅰ)リフォームを計画するときのポイント
◇ライフステージとライフスタイルを意識する
今自分がおかれている、家族の生活のポジションなどを、ライフステージと言います。自分が好きなことや、自分の価値観をライフスタイルと言います。このライフステージとライフスタイルを整理し、意識する事が大事です。
◇空間を把握する
◇リフォームで実現したいことを明確化する
◇予算の考え方/ 工期・工事の可否も忘れずに
見積もりを取るテクニックは、希望や内容の確認をきちんと整理し、後から変更の難しい部分を優先的に考えます。たとえば、壁紙より床、床下の配管なども床と一緒に工事しておくといいでしょう。
予算は特にリフォームの場合、途中の工事の内容が膨らむことがあるので、プラス10パーセントは余裕を持って考えておく事が必要です。
◇工事業者の選定
最終的に価格のみを優先せず、信頼のおける業者さんを選び、進めることが大切です。

Ⅱ)水まわり(サニタリー & キッチン)リフォームの特徴
◇生活の要である水回りは毎日必ず使うところです。その分、傷みも他の場所に比べると早い為、一番初めにリフォームが必要になります。
◇DIY(Do It Yourself)は難しい。
◇費用負担が大きい
◇躯体(建築)工事が絡む
◇設備(水・電気・ガス)工事を伴う
水道では配管方法、電気ではアンペアの変更や、電子レンジや冷蔵庫などに専用回線を引く等の変更をお勧めします。給湯器も容量をチェックします。キッチンで洗い物をしながら、シャワーを使用するなど、2カ所で快適に使用するなら出来れば24号を勧めます。
◇健康と直結
健康チェックのため、リラックスするためにも明るい淡色がお勧めです。濃い色は肌が綺麗に見えないということも知っておくといいですね。

Ⅲ)水まわり空間の性能
作業・機器・収納の3つの性能が大切です。其々の性能を高くすることで、ベストの水回り空間を実現します。最優先に必要な性能は何かをじっくり考え、一点豪華主義ではなく、全体のバランスを大切にセレクトしましょう。これらに加え、水回りは掃除のしやすさも大事です。
新しい機器を入れる時は、自分のライフステージを考えましょう。お年寄りと一緒に暮らす場合、個人差はありますが、総じて75歳以上である場合、新しいものに慣れるのは難しいです。安全だからとガスをIHに変更するのも、良く考えてからにしましょう。新しい安全なものを導入しても、使えなくては意味がありません。
収納については「使うものを使う場所に」と良く言われますが、収納の中身全体が良く見える事も収納の性能として大事な事となります。
自分の好きなインテリアを入れて、健康に見える色と肌ざわりの良いテクスチャを選びましょう。例えばお風呂は裸足で歩く場所です。自分がどんな肌ざわり好きか、人がフローリングが良いと言ったから選ぶのではなく、自分が好きな感覚を大事に選びましょう。

Ⅳ)部屋別リフォームのポイント: トイレ
極小空間でありながら必要不可欠の場所です。水周り空間の中でも特に清掃性をチェックしましょう。トイレで一番汚れやすいのは床です。クロスの立ち上がり部分の幅木を水がかかっても大丈夫な素材にしておくだけでも床の掃除はしやすくなります。
トイレには窓が欲しいものですが、それが無理な場合、ガラスブロックなど明かりを入れるのも良いと思います。小さい空間なので柄物など冒険してみるのも良いと思います。壁の厚みを使った収納を作るのも有効です。トイレットペーパーを収納したり、トイレで本を読む方は本棚にするのもいいですね。これはリフォームで壁がいじれるときに工事するのが、有効です。
便器の色は健康管理を考え、出血の色等がよく分かる白がおすすめです。
手洗いの場所も着眼点です。できたら手洗いは別にしましょう。壁に埋め込み式の手洗い場は、水はねがカビにつながりクロスがはがれてきます。もし取り付ける際は周りの素材に気をつけるようにしましょう。
トイレを趣味の空間にしたい方はアクセサリー類等に凝るのもお勧めです。

Ⅴ)部屋別リフォームのポイント : バス・洗面・脱衣室
一日の疲れを癒すバス空間は夢が広がる空間です。また自身の健康状態をチェックする空間でもあります。ユニットバスの性能が高くなっているので、それを選ぶのも一案ですが、浴槽と洗い場及び壁の下部までがユニット化されているハーフユニットというもの出ていますので、それを利用し天井と壁上部を自分流にアレンジしてすることも可能です。ここでも清掃性は要チェックです。
保温性の高い省エネ浴槽などは、とても有効です。
脱衣室については、家族分の下着とタオルが入るスペースを確保できると便利です。家事を軽減することにもなり有効です。壁紙を変えるだけでイメージが変わりますので、リフォームを楽しんでください。
色々新しい機器類は多くありますが、どこまで減らしていくか、どこまで使っていくか考える時代になっています。浴室の自動洗浄の機能はお年寄りにはとても便利な機能になりますし、洗面所の自動水洗も水の無駄を省くことにつながります。

Ⅵ)部屋別リフォームのポイント : キッチン
キッチンは家庭の中でも重要な部分となっています。家庭のパブリック空間はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)と一括りによばれるようになり、LDK空間の中でもキッチンは食とコミュニケーションの場所として家庭生活の要になりました。キッチンで大事なのは使い勝手・寸法・機器の機能・収納!と盛りだくさんです。
まず作業性ですが、シンクとガスの位置関係は、年配の方が使用する場合などはやはり使い慣れたものの方がいいので、変更する方が安全だったり便利だとわかっていても、慎重に決めて下さい。作業台の高さは一般的な高さ85cmですが、食器を洗うのには、もう少し高い方が良いし、炒め物等は低めが楽です。2列型にして作業に合わせて高さを変えるという方法もよく使う方法です。2列型の場合の作業通路の間隔は使い勝手を左右します。一人で作業する場合は基本は90cm~100cm、コンパクトで良ければ70cmか75cmでもOKです。外に開かれた作りのキッチンが多くなっていますので、音・排熱などが問題となります。ライフスタイルを見極めてキッチンのスタイルを選択しましょう。
収納もまたキッチンの重要なポイントです。入れるものを決めすぎないようにしましょう。使いやすい収納エリヤは目と手が届きやすい場所で高さが65cm~140cm位の場所
です。使いやすい部分を有効に活用することが、大切です。最近のキッチンは使いやすいアイレベルを収納に活用しています。 キッチンの扉の開勝手も使いやすさのポイントです。引き戸は、開けたまま使用できるので便利ですね。カウンタートップの素材も色々あります。それぞれ特徴がありますので、自分の優先順位を決めて選びましょう。

Ⅷ)まとめ
水周り空間に関しては、使い勝手が最優先ですが、安全面の配慮も忘れず、ついつい目を奪われるスタイリッシュなデザイン機器やキッチンプランでも、我が家に必要でぴったりのもの・ことはこれ、と賢く選びましょう。水周りの快適さは家庭の活力の源となります。
今、水周りのリフォームに求められる視点は、使い勝手のよさ、メンテナンスフリー、エコ&サスティナブルです。他人の目を気にするのではなく、専門家に使いやすい寸法など意見を聞きながら、コンフォタブル(快適)とリラックス(癒し)を求め、自分の価値観、マイフェイバリット(お気に入り)を実現しましょう。

奥村 公子(おくむらきみこ)
奥村 公子(おくむらきみこ) 有限会社 アルファ・スパッチオ 代表取締役 カーテンプロショップ WBインテリア代表

 個人住宅を中心にコンサルテーション、ランニング、キッチン・洗面・収納家具などの設計/製作、施工管理、インテリアコーディネートも含めた家作りの全てに関わる。
2006年には五反田にオープンしたカーテンプロショップ《WBインテリア》の代表としてショップの運営・企画 にも携わっている。
インテリアの仕事を始めて20数年がたち、この間インテリア・キッチン関連講座の講師としても実績を積み、様々なセミナーの講師依頼も数多い。毎年欠かさず取材に出かけている。レポート執筆等の仕事も多く、中でも監修を勤めた『テレンスコンランのキッチンブック』はキッチンプランニングのバイブル的一冊となっている。
インテリアプランナー/2級建築士/インテリアコーディネーター/2級建築施工管理技師/キッチンスペシャリスト/福祉住環境コーディネーター/宅地建物取引主任/他資格多数



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