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「知ってビックリ?! ここまで違う家の構造・工法」

2012年4月28日 講師:高橋 隆博

今回は一級建築士の高橋隆博先生をお迎えして、「知ってビックリ?! ここまで違う家の構造・工法」をお話いただきました。

■「耐震・免震・制震」ってどういうこと?
構造上、「強い建物」とは、地震と風で倒壊しない、飛ばされない建物のことを言います。1981年に新耐震基準が制定され、これに基づいてこのころからビルなどは現在に近い耐震基準で造られるようになりました。木造に関しては10年ほど前から基準が厳しくなってきています。
耐震構造というのは、構造自体の強さで地震の力を受け止める構造であり、一般的な住宅建築で行われる基本的な構造や補強のことを言います。免震構造は、大 きな重量のある建物に行われるもので建物に揺れをなるべく伝えない仕組みです。制震とは、高層ビルや5~6階以上の建物に効果がある構造で、建物は揺れますがそれを少しずつ止めていく造りのことを言います。

木造住宅については、耐震診断、補強工事に対する助成金、融資制度、耐震工事に対するローン減税があります。中古住宅の購入でも減税を受けられる場合があ ります。これらを活用し、地盤を補強することときちんとした構造計画を立てて手抜きのない工事を行う、この2点をしっかりすれば地震で崩れない家を建てることができます。

■知ると知らぬは大違い!~正しく知ろう、さまざまな構造・工法
<木造>
・木造軸組工法(在来工法)
土台、柱、梁、桁など「線」で建物の骨組みをつくる工法で、最もスタンダードな工法です。
・ツーバイフォー工法(枠組み壁工法)
木材を構造用合板に打ち付けてつくる「面」で支える工法です。釘を打つところまで法律で決めており、品質が安定しています。
木造軸組工法とツーバイフォー工法では本来強さに違いはありません。
・木質ラーメン構造
鉄骨に近い構造で、柱と梁で建っており筋交いや耐力壁を使用しません。構造的な計算をきちっとするよう決められているので信頼性が高い工法です。大きな開口部を造れるところが特徴です。
<鉄骨造>
木材の腐り、シロアリなどの対策に鉄骨で木造のような住宅をアメリカで建て始めたのが鉄骨造の住宅です。
大きな断面の鋼材によるラーメン構造をとる重量鉄骨造、中小の肉厚の鋼材を組み合わせる軽量鉄骨造、2×4工法の木材を鋼材に変えたスチールハウスがあります。
<鉄筋コンクリート造>
鉄筋とコンクリートの特長を組み合わせた構造です。工期は長く、工事中の手間がかかるので少々高くなります。
そのほかに、鉄骨鉄筋コンクリート造、補強コンクリート造、石造り、レンガ造、複数の構造材や構造を組み合わせるハイブリッド構造があります。
これらの工法には誰でも建築できるオープン工法と一定の開発者や企業だけが建築できるクローズド工法があるのもポイントです。

■私の住まいは何で建てる?~選定のポイント!
どんな暮らしをしたいか、好き嫌いをしっかり業者にぶつけ、要望のやり取りから業者の得意不得意を判断し、希望に沿った建築に合う工法や仕入れの得意な会社に依頼をすることが大事といえます。相手の信頼度を量る上でも、正しく概略の把握に努めて依頼先を選ぶことが賢い家の建て方といえるでしょう。

高橋 隆博(たかはしたかひろ)
高橋 隆博(たかはしたかひろ) 一級建築士 株式会社アトリエ秀(しゅう)代表

 日本大学理工学部建築学科在学中から恩師である納賀雄嗣氏主宰の(株)一色建築設計事務所にて建築を学ぶ。大規模木構造建築から一般木造、2x4(輸入 住宅)、RC造、鉄骨造を駆使した各種公共建築、建築基準法改正プロジェクト、商業施設、企業コンサルティング等々、個人住宅から都市計画まで巾広い分野 の大小のプロジェクトに携わる。
 独立後は、グローバルな感覚と適材適所、生き続ける建築を念頭に設計活動を行っている。デザインや仕組づくりを通して様々な分野の商品企画開発やコンサ ルティング、教育活動を行っている傍ら、地元(川崎市宮前区)の様々な地域活動を始め、まちづくりを中心とした市民や行政の多岐にわたる委員会等へ参加等 通して文化活動や社会活動に勤しむ。



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