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セミナーレポート
「子どもと一緒に成長する家づくり」

2012年5月23日 講師:一條美賀(建築家)、早瀬律子(国語のスペシャリスト・受験アドバイザー)

今回のセミナーは、講師に建築家の一條美賀さんと、国語のスペシャリスト・受験アドバイザーの早瀬律子さんをお招きして、集中力を身につけるために大切な子育て空間、子供の国語力アップのコツについてお話いただきました。


■集中力を身につけるために大切な、子育て空間(講師:一條美賀)

家づくりにおいて子ども部屋に関する考え方は3通りあるそうです。
「子ども部屋を最初から作っておく」、「子ども部屋になる場所を用意しておく」、「用意しない」の3つです。

今回のセミナーでは、家を建てる時に「子ども部屋になる場所を用意しておく」、「用意しない」との考えを持った家庭の家づくりを例にお話下さいました。

子どもが自分の部屋で勉強したりきちんと片づけをする習慣を育てたい、親のスペースも確保しておきたい、というお考えがある家庭では、 「子ども部屋になる場所を用意しておく」家づくりになります。
例えば、段差を利用したスペースを作ったり、独立した個室がそれぞれでリビングへ出入りできるようにすることで、個別の空間を確保しつつ、それぞれがリビングに向かって開く窓を作ることでリビングとつながり、自分の部屋にいながら家族と会話できる家ができます。

また、子どもが小さいうちはできるだけ一緒の時間を過ごしたい、個室は作らないほうがいい、「用意しない」という家庭の例では、1階にファミリークロー ゼットや洗濯などを集中させて家事動線を一つにまとめ、リビングには、ダイニングテーブルのすぐ横にスタディコーナーを作り、その隣に将来個室にもなるプ レイコーナーを配置しました。子どもが小さいうちはダイニングテーブルで宿題をし、食事と勉強を切り分けしたくなったらスタディコーナーで両親の見える場 所を利用する、プレイコーナーは将来子どもが集中したくなった時のためのスペースとして使うことができます。

また、子どもが個室にこもりたくなる期間の短さを考慮して、家全体をフリースペースとして作られた家庭の例もあります。
基本的に家全体がオープンなスペースでありながら、段差やロフト、スカイリビングなどをつくることによって、オープンでありつつも家族それぞれの来客や時間に対応することができ、かつ将来は個室にくぎって集中するスペースを作ることもできます。

このように、可変的でオープンな家づくりをすると、子どもそれぞれが、自分が勉強しやすいところ、居心地のいいところを探して自分で選ぶことができるようになっていきます。
家が生活にあわせて成長し、家族も家に合わせて成長していく家づくりです。

家づくりと子ども部屋を考える場合、両親と子どもがどういう距離でいたいのか、また、子どもの受験や、独立したあとの夫婦の暮らしを考えること、また子ど もの成長過程で、それぞれの勉強道具などの荷物をどう片付けられるように育てるか、そういった方針を明らかにしていくことが大事と言えるでしょう。


■国語力の伸ばし方、勉強の仕方(講師:早瀬律子)

本日は、いかにして国語力をアップするか?というコツについてご講演いただきました。

国語力のアップは、子どもが幼いうちから家庭でアプローチすることで必ずアップするし、それは中学入試、高校入試、大学入試すべての受験で役に立ちます。
国語の読解には、問題文に「答え」「答えのヒント」が書いてある、という鉄則があります。そのため、読む力を身につける必要があります。読解力が身につい て初めて、解く力、書く力が身につくのです。国語ができる子とできない子の大きな違いはこの読解力にあります。この読解力は、塾などの集団授業では身に付 けることが難しいので、家庭でのアプローチが必要になります。

漢字や語彙力は、常日ごろ、会話のなかで出てきた身近な言葉を文字にする、親とのコミュニケーションを楽しむ中で興味を持たせていくことがコツです。
会話を豊かにすることで、五感をフルに使って覚えると記憶に残ります。また、自分の考えを発信する力をつけるためには、きちんと文章で会話する、なるべく密接にコミュニケーションをとることができる環境づくりが必要です。
子どもというのは好奇心が旺盛なので、興味のツボを親が押さえて、それに関する本を音読するなどして、興味のある分野から言葉を増やして活字に親しむ働きかけをしてあげるといいでしょう。
活字に親しむにあたっては、子どもの認知発達過程にあった、もしくは少しやさしい教材からはじめると、やる気がわいてきます。

年代にあった学習マネジメントとしては、小学生のうちは親とのコミュニケーションのなかで興味を持ったものからはじめることです。中学生になったら足りない力をチェックして軌道修正します。高校生では、冷静な現状認識からアドバイスをするに留めます。

書く力をつけるには、書き言葉の世界に慣れさせることです。言葉の基本的な構造、主語、述語や助詞などを小さいうちからチェックしてあげるといいでしょう。

こういったコツを家庭で活用していくことが国語力のアップにつながることと思います。

早瀬 律子(はやせ りつこ)
早瀬 律子(はやせ りつこ) 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修了(国際関係学専攻)。 大学院修了後、塾講師と家庭教師に携わる。

独自のわかりやすい読解法と抜群の合格実績が評判となり個人指導の依頼が殺到し、受験生だけではなく、現在は、独自の読解法を保護者にも個別で学習指導をする特異な授業を行っている。

(著書)
『<中学入試を制する>国語の読解は 答え探しの技で勝つ!』
『読みテクトレーニング「説明文」「論説文」』
『読みテクトレーニング「物語文」』


一條 美賀(いちじょう みか)
一條 美賀(いちじょう みか) 一級建築士事務所 まんぼう主宰

家族は、共同主宰する夫と息子と犬。
自身の趣味や子育ての経験も活かし、住みやすさを大切にしながら理想のライフスタイルも含めて提案する、家作りを行っています。

たくさんのお話をさせていただく中で、住まい手が理想とするライフスタイルを実現できる住まいとなるよう、暮らし方も含めて 提案させて頂く工程を大切と考え、十分なコミュニケーションをとることを大事に設計しています。


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