家づくり学校<インテリア編>スッキリきれいに暮らしたい「収納の工夫で心地よいインテリアを!」 | ハウスクエア横浜
スマートフォン版で表示
HOME
セミナーレポート
家づくり学校<インテリア編>スッキリきれいに暮らしたい「収納の工夫で心地よいインテリアを!」

2015年10月9日・17日 講師:橘田洋子(駒沢女子大学特任教授・インテリアアーキテクト)

 

住まいの新築やリフォームをした方のお宅に伺うと、時たま、建物はピカピカだけれども部屋が荷物でごった返しになっていて残念に感じることがあります。
どんな素敵なインテリアにしても、そこで無理なくモノが片づけられない家では、心地よく暮らすことはできませんね。
そこで、モノがあふれかえらずにいつも整理された部屋で快適に暮らすには、どういう収納をつくればいいのかについて、駒沢女子大学特任教授の橘田洋子さんに教えていただきました。

 

<日本人の住まいは、世界一のモノ持ち>
ここに「地球家族」という本があります。
この本は、世界各国の標準的なお宅を1軒ずつ選び、住まいのなかにある家財や持ち物すべてを、その家の前に出して並べて、家族と一緒に撮った写真の写真集です。
写真を比較してみると、各国の住まい方の違いが感じられます。
日本の家は、断トツにモノが多いということがよくわかります。
最近、お片付けの本が、次々とベストセラーになり、断捨離という言葉も一般用語になっています。
たしかに、モノを持たないことは大切です。しかし、なかなかそれが難しい人もいます。
そこで、本セミナーでは、モノの捨て方ではなく、いっぱいあるモノを整理する方法についてお話します。
最近の社会を見わたすと、資料の電子化やレンタルの普及により、ある面ではモノを減らしやすいようになってきている反面で、防災グッズや趣味グッズ、健康関連製品など、持ち物がどんどん増える傾向にあるのではないでしょうか。

 

<収納計画の考え方>
モノを整理するとき、まずは、使い方の頻度により、①常時か、②随時か、③一時か、の3つのいずれかに区分けしてみましょう。
常時のモノは、とにかく取り出しやすいところにしまっておくことが大切です。
防災グッズなどは、滅多に使うものではありませんが、いざというときにすぐに取り出せなくては意味がないので、常時に属するように区分けして考えましょう。
場所別に見てみると、まず、リビングについては、最近一般的にリビングにいる時間が長くなってきています。
だから、家族それぞれがリビングで快適に過ごすためには、従来は個室にあったものがリビングに来ても大丈夫な収納スペースが必要です。
また、洗面所については、女性がお化粧をするのに最適な場所でもあり、個人の持ち物をしっかり収納できるスペースが必要になります。

 

<収納の奥行き>
このセミナーのなかで、受講者が2人ひと組になって、いろんな長さを測るワークショップを行いました。
まずは肩幅を測ると、受講者の中で、女性は40センチ弱、男性は50センチ弱の方が多かったようです。
→よって、クローゼットの奥行きは、60cmが適切だと分かります。

次に、手の長さを測ると、ほとんどみな65cmから75cmの間でした。 
→よって、70cm以上の奥行きは奥まで手が届かないので、無駄なスペースになってしまうと分かります。

最後に、書類ボックスのサイズを計測すると、たとえば、32cm×25cm×10cmくらいでした。ボックスは、収納の奥行きによって、縦とか横とかいろんな置き方で対応できます。

 

<収納デザインのコツ>
収納を上手につくるには、いくつかのコツがあります。
1.収納スペースは、広ければ広いほどいいのではなく、奥行きが必要以上にあると、ついモノの前に別のモノを置いてしまうこととなり、
  取り出しにくくなってしまいがちです。
  棚は、そこに置きたいものによって、奥行きを変得ることが必要です。
  9㎝=小物類、15㎝=文庫本・CD、30㎝=書類、35㎝=靴、60㎝=洋服、70㎝=ふとん。・・・といった具合です。

2.見せるか隠すか、でなく、見えてもいいか、隠さないといけないか、で考える。
  わざわざ見せたいものは、そう多くはないのが普通です。

3.仕舞わなくても出しっぱなしに見えないようにする。
  仕舞うのが苦手な人は、仕舞わなくても散らかっているように見えないようにすることが重要です。

4.深さと高さは魔物。設計段階でなんとか収納スペースを広くしとろうとすると、背の届かない高さや、手が届かない奥深いところを
  収納にしてしまいがちですが、実際には、収納スペースとして充分には機能しません。

5.なるべくモノを吊るすようにするのも、有効な方法です。
  吊るすことで、整理しやすく、取り出しやすくなります。収納扉の裏側を使うのも、ひとつの方法です。

 

<モデルハウスが提案する収納方法>
セミナーの最後に、ハウスクエア横浜内にある、いくつかのモデルハウスを見学させていただきました。
1階と2階の間に収納のためのフロア(天井高1.4m)が設置されている大収納の2階建て住宅。
玄関からつながる家族用の出入り口にある広いシューズンクローゼット兼収納部屋。
テレビを見ないときに隠してしまえる収納扉。
などなど、住宅メーカー各社のモデルハウスでは、収納に関するさまざまな提案が形になってみることができます。
本セミナーでは、収納の考え方から、実践的な収納テクニックまでを学ぶことができました。

橘田洋子
橘田洋子 駒沢女子大学特任教授・インテリアアーキテクト



セミナーレポート一覧へ戻る

ページトップへ戻る