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セミナーレポート
料理を楽しむキッチンのつくり方

2014年7月20日 講師:浜内千波(料理研究家)


レストランでの外食も楽しいけど、なんといっても一番大切なのは、わが家での料理と食事ですよね。
テレビ東京「PON!」などの料理番組で、いつも楽しいトークとともに家庭料理レシピを披露していただいている浜内千波先生に、美味しい料理を楽しく作るためのキッチンづくりについて、お話しいただきました。

 

家族が集まる場としてのキッチン
住まいにおいて、いちばん大切なことは、キッチンに家族が集まれることだと思います。
わが家では、夫婦二人とも働いていることもあり、夫は心・仕事・家事においてもパートナーなので、普段から積極的に料理や片付けを手伝ってもらっています。
そのため、わが家のキッチンは、家族が一緒に作業できるようにする工夫として、すべてをオープンにできる、みんながわかる、集まって手伝いやすいキッチンにしています。
また、わが家では、なるべく多くの野菜を栽培するようにしています。
植物の息吹を感じ、力強い生命力を目のあたりにすると、自分もがんばらなくっちゃって、元気をもらいます。
家で野菜を収穫した時の喜びようといったら、格別です。
いびつであろうと、あなぼこがあろうと、愛しいもの。大切にいただかなくては、と思います。
こうした感動は、どんなに小さなことでも温かな気持ちになれるものですね。

 

大切な家族の健康を考えるということ
家庭においては女性が料理をするのがふつうですが、女性は男性に比べて、自然に料理ができる、それが自己流であっても、そういう能力がそなわっているのです。
家庭料理の最重要ポイントは、家族の健康に配慮することです。料理をする上で大切なことは、血管をきれいにする料理を作ることです。
血管をきれいにする料理に油は大敵です。
殊に、月篇の「脂」は良くない。それは、不飽和脂肪酸だからです。
バター、ラードは20代から血管に蓄積されるようになります。
安い外食や惣菜に使用される油は繰り返し使われてことが多いため要注意、体には良くないです。
不飽和脂肪酸が多いと、活性酸素と結びつくことで酸化して、過酸化脂質となり、細胞の老化が進んでしまいます。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の摂取量の割合は、せいぜい1:4くらいが望ましいいのですが、現代人の平均は、ジャンクフード等の影響で、1:50程度になっています。それにより、老化が進みやすい食生活になっているのです。
油はなるべく使わないことが望ましく、もし使うなら、えごま、しそあぶら、シーズオイル、オリーブオイル等が良いです。
特にオリーブオイルは生でも炒めても、大丈夫なのです。
ノンオイルというと「おいしくなさそう」というイメージを持っていませんか?
でも、まったくそんなことはありません。
むしろ、料理に油を使わないことで、素材の味が引き立つ。舌が味に敏感になるので、減塩しても味を十分感じることができる、といいことがいっぱいです。
外食などで油分を摂りすぎる傾向に有る現代人は、健康のためにも、自宅で作る料理はノンオイルにすることを、お奨めします。

 

野菜をなるべく多く料理に使いましょう
私は、自宅では抗酸化作用の豊富なキャベツやレタスなどの外葉を良く洗い、ちぎって冷凍したものを、毎朝、ジュースにして出しています。
そのひと手間が健康の源になっているのではと思っています。
野菜は「抗酸化作用」があり、脂の飽和をカバーできる食品なので、たっぷり取りたいものです。
最近、店では刻んだ野菜が増えてきていますが、食中毒防止のため次亜塩素酸ナトリウムが付加されることにより栄養価は無くなってしまっています。
料理で楽をしようとすると、その分、栄養を失うことになってしまうのです。
野菜を買うにあたっては、色の濃い野菜の方が栄養が豊富で良いことを覚えておいてください。
家で野菜を洗うときは、水で流れ出す量を極力少なくするために、刻んでから洗うのではなく、洗ってから刻むようにしましょう。
また、最近、「ベジタブルファースト」という言葉があります。
食事の際に野菜を最初に取ると血糖値を緩やかに上げてくれるので有効です。
なお、血糖値を下げる効果でウーロン茶を食事中に取ることが有効と言われていますが、ウーロン茶やカテキンの多いものは野菜や魚には避けましょう。

 

理想のキッチンと、最新のキッチン設備について(サンウエーブリビングデザインの佐野竜次氏とともに)
キッチンは洗い物がしやすいよう、シンクを大きくしたいですね。
加えて手伝ってもらいやすいようオープンなキッチン、そして汚れがつきにくいことが大切です。
これについては、キッチンの最新機種では、シンクが大きなもの、また、掃除のしやすいものも出てきています。
また、コーティング技術がずいぶん良くなっているので、汚れはつきにくいです。
食器類や調味料などが片付けやすいように定位置が決まることも大切です。
少し前までは収納力が求められていましいたが、その点はほぼ満足されてきました。
また、調理台については、私は汚れたり傷ついたりするのがいやなので、透明のビニールシートを敷くことも薦めていますが、最新機種では、汚れがつきにくい素材になってきていますね。

浜内千波
浜内千波 料理研究家

1955年徳島県生まれ。
大阪成蹊女子短期大学栄養科卒業後、OLを経て、岡松料理研究所に入所。
1980年、ファミリークッキングスクールを東京・中野坂上に開校。
2005年に、東中野にスクール&キッチンスタジオを開設。
2006年、キッチン用品「Chinami」ブランドを立ち上げる。
多数の著書を手がけ、また、「PON!」月曜日レギュラーをはじめテレビ出演多数。



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