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住宅の間取りと工法の選び方

2013年11月24日 講師:川島天晴(ハウスクエア横浜 新築・リフォーム相談室長)
 
新築を計画している方が、住宅メーカーを決めるにあたって最も大切なのは、会社の信頼性や担当者の能力もさることながら、その会社が提案する間取りや工法が自分に合っているかどうかです。
そこで、工法や間取りの見方について、ハウスクエア横浜の新築・リフォーム相談室長の川島さんに、お話しいただきました。
 
1.住宅メーカーにおける工法と間取り
住宅の工法にはさまざまなものがあり、各住宅メーカーはいずれかの工法を採用しています。
住宅メーカーの担当者は、自社の工法のメリットだけを強調しますが、実は、どの工法にもデメリットがあるのです。
また、設計プランについては、ほとんどの住宅メーカーが「自由設計」と言っていますが、実はそれぞれの工法などによる制約があり、また、設計者によるプランの得意不得意もあります。
そこで、住宅メーカー選びをするまえに、工法と間取りの基本を知っておくようにしましょう。
 
2.各工法のメリットとデメリット
住宅の工法の主なものは、大きく分けて5つあります。それぞれの特徴を知って、自分に最もふさわしい工法を選びましょう。
 
<木造軸組工法>
日本の伝統的な家づくりの現代版とも言える工法で、戸建住宅着工棟数の6割を占めています。
柱と梁と筋交い(あるいは壁板)で構成する建物です。
「木の家」の良さを実感できる最も一般的な工法で、将来リフォームをしやすい工法です。
注意点としては、構造材の樹種によって強度や耐久性に大きな差があることや、シロアリ被害を受けやすいことなどがあります。
 
<軽量鉄骨工法>
構造の仕組みは木造軸組工法と同じで、材質を木から鉄に代えたものです。
構造体が鉄なのでシロアリ被害を受けにくく、また、工場生産が主体の工法なので品質が安定しているのが特徴です。
しかし、設計プランにあたり、木造よりも制約が大きいです。
ほぼ大手ハウスメーカーだけが採用している工法です。
なお、この工法の工場生産率を更に高めたのが、鉄骨ユニット工法です。
 
<ツーバイフォー工法>
建物を木枠と壁板で構成する工法です。
断熱性や気密性の高い住まいをつくりやすく、また、木材が細いものを使うので、安く調達できるというメリットがあります。
一方で、大きな開口をとりにくいなどの制約もあります。
なお、この工法の工場生産率を高めたのが、木質パネル工法です。
 
<重量鉄骨>
太い鉄の柱と梁だけで構成する構造になっており、主に3階建て以上に採用されます。
高層ビルと同じ工法です。耐久性が高く、設計の自由度がとても高いです。
ただし、価格が高めになります。
 
<鉄筋コンクリート工法>
鉄の特性とコンクリートの特性を併せ持った構造になっており、耐火性や耐久性が最も高い工法です。
ただし、建物の自重がすごく重くなり、また、工事費も高くなります。
 
以上が、各工法の特徴ですが、どれがいちばんいい工法かは、土地の条件や、どんな家に住みたいか、によって異なります。
なお、住宅メーカー各社は、採用工法のデメリットをカバーするために、自社独自の工法を技術開発しています。
 
3.間取りプランの考え方
間取りプランが適切かをチェックするにあたっては、総合的に暮らしやすさを考えることが必要です。ここでは、そのポイントのいくつかをお示しします。
 
<収納場所は適切か> 
収納スペースの容量が足りるかだけでなく、使いやすい場所に収納場所があるかが大切です。
 
<窓の大きさは適切か> 
必要以上に窓が大きいと、家具を配置しにくくなり、また、断熱性能も低くなっていまいます。
 
<キッチンとダイニングは適切か> 
最近はほとんどの人が対面キッチンを希望しますが、諸条件をふまえると、必ずしもそれがベストとは言えない場合も多くあります。
 
<家事動線はスムーズか> 
洗濯機と物干し場との位置関係などもチェックしましょう。
 
<開放感を得られる空間か> 
建物の坪単価を低くしするプランは、四角い総2階の建物にになりますが、逆に、たとえば中庭のある間取りだと、坪単価は高くなりますが、建て物の広さ以上に開放感を味わえます。
 
<家具の設置場所は確保されているか> 
部屋が狭すぎてベッドを置けなくなったりしないようにしましょう。
また、持込む家具の設置スペースがちゃんとあることも確認しましょう。
 
<バリアフリーを配慮しているか> 
将来的にバリアフリーをどこまで配慮するかにより、トイレやお風呂の位置や大きさが異なってきます。
 
以上は、間取りのチェックポイントの、ごく一部です。
間取りをチェックするには、じっくり時間をかけて、自分自身で、住まいができた後の生活をイメージすることが大切です。
 
4.住宅メーカーの専門家によるアドバイス
はじめて家づくりをする人は、住宅メーカーの営業担当者から、工法や間取りの説明を聞いても、それが本当に適切なのかについて判断できない場合が多いようです。
ハウスクエア横浜では、新築する方が、自分にとって最適な住まいを実現することを手助けするために、新築・リフォーム相談室を設けています。
家づくりの初めの段階で相談室にてご相談いただければ、候補とする住宅メーカーの選び方から、工法や間取りの比較検討、そして依頼先の決定まで、専門知識と経験が豊富な相談員が、無料で継続的にアドバイスをしていきます。

 

川島 天晴(かわしまてんせい)
川島 天晴(かわしまてんせい) ハウスクエア横浜/新築・リフォーム相談室長。 元リビングデザインセンターOZONE館長。

1994年より、建て主主導の家づくりを支援する、住まいづくりサポートの活動を行っている。
「世界でいちばん自分らしい家」シリーズ、「自分スタイルの家づくり」シリーズの出版を企画。



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