いよいよ来年10月、消費税が10%に引き上げられる予定です。新築や建て替え、リフォームをお考えのご家族にとって、住まいは大きなお買い物。 満足のいく家づくりを実現するには、着工前のプランづくりにしっかり時間をかけることが重要です。 増税前に慌てず納得のいくわが家を建てるために、今すぐ家づくりを始めましょう。
消費税が2%アップすると、住宅の価格に大きな影響が。例えば建物価格が3,000万円の場合、増税前なら消費税価格は8%の240万円ですが、消費税10%になると300万円となり、60万円の増額に。では、増税前に家を取得するにはどうすればいいのでしょうか。方法は2つあります。
慌てて始めなくても、「来年9月末までに引き渡しが済めばいいんだ!」と安心したあなたはちょっと待って!実は家づくりって、思った以上に時間がかかるんです!こだわりを形にする注文住宅であれば、なおのことです。
特に重要になってくるのが、着工前のプランづくり。家族みんなが納得のいく家づくりを実現するためには、間取りや動線などのプランからデザイン・素材まで、とことんこだわりたいものです。プランづくりにしっかり時間をかけつつも、消費税8%のうちに理想のわが家を建てるために、とにかく早めのスタートが重要です。
工期が長期に及ぶ注文住宅は、10%増税後(来年10月以降)の引き渡しでも8%が適用される経過措置が取られる予定ですが、来年3月末までの建築請負契約の締結が条件となります。一方で来年9月末の引き渡しを目指す場合、増税前の駆け込み需要で入居に間に合わせたいという人が集中すると、人材不足や資材不足、さらには無理な工事工程などが組まれる可能性も。
ていねいな仕事をしてもらうためには、ゆとりのある工期が組めるよう、早めに動きたいもの。今から家づくりを始めれば、1年間かけてしっかりとプランを練ることができ、無理やり工期を短縮する必要もないので安心です。
確実に消費税8%で家を建てるなら、まずは来年3月の契約をめざしましょう!
こだわりのわが家を建てるのに、プラン以外に気になるのが、断熱や耐震などの性能面です。住宅の性能は日々大きく進化しており、各ハウスメーカーからも様々なタイプの注文住宅が提案されているので、色々比較して、家族に合った住まいをじっくり選べます。さらに、性能の高い家には補助金などの支援制度もあるので、増税前にいい家を賢く手に入れるチャンスです。
家づくりの資金を考える時、消費税増税に目がいきがちですが、実は住宅ローンの金利が上がると、住宅ローンの返済総額に大きく差がつきます。例えば3,000万の家を建てる場合、消費税2%の差額は60万円ですが、同じ3,000万円でも住宅ローンの金利が1%上がると、ローンの支払利息が647万円も増えてしまいます!消費税増税ももちろんですが、住宅ローンが低金利の今こそ、早めの資金計画を!
意外と忘れがちなのが、そのほかの諸費用への影響です。
新しい住まいに付随する下記のような費用も増額となってしまいます。
【消費税増税で負担額が増えるもの(一例)】
●家具・インテリア ●照明・家電
●外構・エクステリア
●ローン手数料
●火災保険料 ●引越し費用 など
新築や建て替えをいつにしよう?とお考えの方は、早めのスタートで無駄のない資金計画をお勧めします。
リフォームなら、新築ほど大掛かりな工事ではないから大丈夫!と油断していませんか。増税前にリフォームの需要が急増すると、資材が不足して着工が遅れたり、職人不足で順番待ちになる可能性があり、増税前になればなるほど、慌ただしい作業となる心配も。リフォームも新築同様、来年3月末までに契約を結べば消費税8%が適用される経過措置が取られます。 リフォームを検討している人は、今から計画して、早めのスタートを!